黄斑変性症(おうはんへんせい)とは
網膜の中心部にある黄斑部に異常が起こることにより、視野の中心部がぼやけたり、全体的に歪んで見えたりする症状です。外から入ってきた光が像を結ぶ場所が変性するために、場合によっては著しい視力低下が起こります。多くは、加齢により変性しますが、ライフスタイルの欧米化に伴い50代で発症することもあります。
加齢黄斑変性には、主に「萎縮型」と「滲出型」があります。「萎縮型」は、10年以上の時間をかけてゆっくりと進んでいきます。現在、有効な治療法がありません。中心窩に変性が及ばない限りは著しい視力低下は起こりません。「滲出型」は、「新生血管」という出血しやすい血管が出来ることにより、その血管から漏れ出た血液成分が黄斑部を変性させることにより障害を起こします。「滲出型」の治療法は、「抗VEGF薬」「PDT(光線力学療法)」「レーザー治療」という3種類が主に使われます。
加齢黄斑変性は、目の生活習慣病とも言われ、生活習慣を整えることである程度予防が可能です。紫外線から目を守る、タバコを止める、亜鉛やビタミンA・E・Cなどを摂るといった食事を心かげましょう。
●黄斑変性の症例
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