安全・安心のための衛生

患者の皆様の安全安心を第一とし、郭先生自ら、繰り返し使用する金属鍼に対して、消毒及び滅菌・殺菌を行っております。

当院での鍼の扱いを紹介いたします。

それでもご心配な方は、使い捨て針を使用して頂くことが可能です。(使い捨て鍼は実費となります。)

第一工程:鍼を消毒液に漬けます

アルコールまたはエタール(76.9~81.4vol%)とヒビテン5%原液(グルコン酸・クロルヘキシジン5%)の混合液に、30分以上浸漬します。


第二工程:消毒液・付着組織を取り除きます

直径2cmの蛇口から、強い流水で5分間以上、消毒液と付着組織を流します。


第三工程:鍼を滅菌します

オートクレープ滅菌器、高圧高温蒸気で滅菌します。2大気圧、132度で30分間滅菌を行います。
※通常は、10分間で十分ですが、当院では3倍の30分間の滅菌を行っています。

この工程により、120度でも死滅しないB型肝炎およびC型肝炎ウィルスを完全に殺菌することが出来ます。また、56度20分間の加熱で死滅するエイズウィルスも当然殺菌されます。


第四工程:紫外線殺菌保管庫で鍼を保管します

オートクレープ滅菌後のすべての鍼灸針、器具は、全てこの紫外線滅菌保管庫に入れ、施術直前に取り出すまで保管されます。


第五工程:鍼を扱う前の手指・手掌の消毒を行います

紫外線殺菌保管庫から鍼および器具を取り出す前に、ヒビスコール(アルコールローション)またはアルコール綿花で、必ず手指と手掌の消毒を行います。治療直前、患者さんの身体に触れる前に、必ずもう一回ヒビスコールまたはアルコール綿花で手指の消毒を行います。これは、治療中でも同じで、鍼以外のものに触れた場合は、必ず手指の消毒を行います。


第六工程:施術時の消毒を行います

患者さんの身体に鍼をさす前に、アルコール綿花で擦拭消毒後、治療を開始します。


消毒と滅菌・殺菌の違い

手指・皮膚・鍼具・医療機器の消毒と滅菌・殺菌の違いについて、説明いたします。

消毒とは、病原微生物を死滅させ、その伝染性を失わせること意味しており、非病原微生物(菌)の残存は容認された状態です。主に、治療側の手指および患者さんの皮膚にアルコールなど薬品で擦拭するなどで使用します。

滅菌・殺菌とは、全ての微生物に対し病原性の有無に関係なく、完全に死滅させることをさします。高圧蒸気滅菌法として、オートクレープという高圧蒸気滅菌器を用いた最も確実な殺菌法が有効です。
絶対気圧で2気圧、121度、20分間もしくは、絶対気圧で2気圧、132度、10分間行うことにより、金属類(手術メス、鉗子、はさみ、鍼灸器具)を滅菌・殺菌することが可能です。

他には、紫外線殺菌灯(uvlamp)を用いた殺菌方があります。これは、1000μW-min/cm2以内の照射ですべての微生物は殺菌されます。利点としては、滅菌対象の物品を損なわず滅菌・殺菌が可能な方法です。

このページの先頭へ