陳氏針法-陳十針-
陳氏針法縁起
陳先生は20数年前からすでに、皮膚科学、脳科学心理学の視点から、鍼灸医学の未来の発展方向を捉えていました。
鍼灸と皮膚と脳とのつながりに、密接な関係があることに注目していました。血管、神経のように皮膚にも全身を指揮・統御する経絡が存在することについて、臨床の上で確認をしてきたのです。
そして、中国の伝統的な鍼灸学の臨床実践中、特に眼疾患に即効のある「眼針療法」と脱毛症、脳卒中にも高い治療効果の「頭皮針療法」を深く広く研究しました。
眼針及び頭皮針について、西洋医学と古今鍼灸医学の理論の研究および臨床上に累積した膨大な治験結果で、古来の穴(ツボ)の効果を確認するだけではなく、新しい発毛のツボと、さらに効果をあげられる配穴(ツボの組み合わせ)を次第に発現しました。
中国には、「一理通、百理通」という諺があります。
こららの理論および臨床の経験で、融合した技術の応用はアトピー性皮膚炎、アレルギー、免疫系、ホルモン系、自律神経系、体温調節、代謝機能による病気に対して、ほとんど西洋薬、漢方薬なしで高い治療効果を発揮できました。
この眼針、頭皮針療法(頭部鍼療法)と身体中の経絡、つぼを刺激する体針療法を融合した針法が「陳氏針法」です。
陳先生は、頭皮部に5つのゾーン(有効ツボ群)を分けて、10本の針だけを使い、全身の病気に対して治療効果をあげています。それを「陳十針」とよんでいます。
頭皮針の効果は呼応するため、身体のツボの治療の応用も行います。これで、治療効果を延ばすことが出来ているのです。