脂漏性脱毛症(しろうせいだつもうしょう)

一般的には、頭は多毛で、皮脂腺(脂腺)、汗腺が多いため、他の体部より脂っぽくなり、微生物が繁殖し易くなることにより、起こると考えられています。発症時期は、思春期以降です。 男性ホルモン過多により皮膚の脂が多くなります。通常よりも皮脂が多い体質を持っているため、皮脂の分泌量が減ることはありません。(毛穴の数が成長により増減しないのと同じです。)
基本的に、皮脂の分泌量が多いだけでは脱毛はしません。皮脂が多いと、ゴミが頭皮につきやすくなります。皮膚はゴミを排出するために角質をはがしますが、これがフケとなります。フケが多いと「頭皮が乾燥している」と間違った認識を持たれやすくなります。そのため、保湿効果のあるシャンプーやリンスを使用したり、薬用シャンプーやリンスを使用したりします。脂っぽい方が、逆に保湿対策をしてしまうことにより、より頭皮にゴミが付着しやすくなり、ゴミが毛穴をふさぎ炎症を起こします。
ただ、この段階での炎症は、角質までというのが一般的です。毛髪の生成に関係する毛根部分までの炎症になると表皮部分になるので、かなり「こじらせてしまっている」と考えられます。そのため、脂漏性脱毛症の脱毛の原因は、炎症というよりも男性ホルモン過多によるもの、AGA(男性型脱毛症)の脱毛のメカニズムに近いものと考えます。
なお、一度、脱毛が始まってしまうと、シャンプーをすることで脱毛するのではないかと不安になり、(本当は、皮脂を掃除して頭皮を清潔に保たなければならないのに)シャンプーをしなくなる、ますますゴミが付着するという悪循環に陥りがちです。
3~4日洗髪しないと臭かったり、かゆくなるフケが増えたり、時に地肌が赤くなったりします。(頭皮に炎症がおこっています。)このような形で、症状が悪化していきます。ですので、普通の石鹸で頭部を洗い、過剰な保湿はしないようにします。

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