緑内障の病院での治療法

病院では、緑内障の診断にあたって、以下に記す検査を主に行います。

眼底検査
視神経の眼球の出口(視神経乳頭)に小さなくぼみがあり、緑内障ではこのくぼみが拡大します。
眼圧検査
眼圧を調べる検査です。日本人では、眼圧が正常範囲(10~20mmHg)であっても緑内障を発症している場合が70%以上にのぼります。
視野検査
視野の範囲を調べる検査です。
OCT(光干渉断層計)検査
OCTという器械で眼底の断面像を調べます。視神経乳頭や網膜の神経線維の厚みを測ります。

点眼薬または投薬で眼圧をコントロールします。
従来の点眼薬では、エピスタ、ピロカルピン、サンピロ等があり、眼圧の状態により、点眼の種類、点眼の回数が異なります。
これらの眼薬は、瞳孔を収縮する目薬ですから、長期に点眼していますと、瞳孔が固定し不自然な状態を作ります。
従って、薄暗い所に入っても瞳孔が開かないため、非常に見にくく、また瞳孔の調節が出来ないので、当然視力が低下する場合もあります。

また、種類が違った点眼薬では、チモプトール、ミケランといった薬があります。
この点眼薬は、眼房の房水の量を抑える作用をし、前者の点眼薬と性質が異なりますが、いずれにしても点眼もしくは投薬で眼圧をコントロールします。

閉塞隅角緑内障の多くは、レーザー治療で治療が可能です。これは、虹彩に孔を開けて、眼内の房水の流れを変える治療法です。

点眼、投薬で眼圧が下げられない場合は、手術以外に方法はありません。
手術によっては、一度でコントロールできない場合もあり、再手術することもあります。
手術をすることで、視力は必ずといっていいほど、低下します。また数年後には白内障が発生する可能性が非常に高いようです。

西洋医学では、緑内障は「治る病気ではない」と考えられており、治療の決定打はありません。
点眼投与などにより、眼圧を下げることは出来ても、一旦委縮した視神経細胞を再生する薬や治療法はないと考えられています。
現状の眼科医学では、失明まで進ませない現状維持が限界なのです。

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