育毛剤、養毛剤について

脱毛症の方は、当院に来られる前に、育毛シャンプーや養毛シャンプーなどの薬用シャンプーを使われたことがあったり、育毛剤や養毛剤、発毛剤といった商品を使用されたことのある方が非常に多くおられます。髪が抜けない、髪が生えてくる、そんな期待が出来そうなものをかたっぱしから試されて、努力に努力を重ねて頑張って来られたんだな、ということが痛いほどよくわかります。そして、そんな方たちの弱みにつけこむかのように、様々なメーカーが色々な名称で多くの商品を作っているのをみると、とても悲しくなります。

育毛剤や発毛剤、養毛剤について、薬機法(医薬品、医療機器等の品質、 有効性及び安全性の確保等に関する法律:2013年に薬事法が改正され2014年から施行された)では定義されていません。法律で定義されているのは、医薬品か医薬部外品か化粧品か、という分類だけです。効果効能が認められているのは、「医薬品」「医薬部外品」です。なお、医薬品の効能についても、承認を受けるための臨床データ数が非常に少ないものも多くあります。使用する前には、副作用がないのか、どの程度の臨床試験がなされているのか、本当に効果があるのか、などを調べて下さい。(効果がそれほど期待できないのに、副作用が出てしまうと本当に悲惨です。)「薬も過ぎれば毒となる」といいます。本当に、今、必要な薬なのか、もう一度、じっくりと考えて欲しいのです。

また、「化粧品」についても、元来、皮膚の弱い方が使用すると、必要でないもので皮膚を覆っている状態から、トラブルを起こす危険があります。乳化剤を使用することで、表面的に皮膚に浸透しても不必要な「異物」は免疫によって排除されます。カユミや炎症など「おかしいな」と思ったら、すぐに使用を中止することも大事です。(化粧品については「育毛剤や養毛剤でよく使われる「浸透」の意味」に詳しく記載しています。)

自分の身体の症状に目を配り、普段と違う時には、「どうして?」と考えること。自分の身体は、自分にしか分かりません。身体の発するSOSに気づいて、大切にケアして頂くことが大切です。

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