アトピー性皮膚炎のスキンケアについて

体を清潔に保つ

例えば、赤ちゃんがおしっこをすると、お母さんは拭いて『きれいになってよかった』とおっしゃいます。しかし、自分が濡れた場合は、服だけではいやですから、お風呂場に行って、シャワーで流しながらタオルで洗い落として拭いていますね。拭くだけでは、汚いものを擦り付けているのと同じことです。

1.お風呂は朝夕はいる(1日2回以上)

痒みを出す物質や、カビ・ダニ・ビールス・バイ菌は、お風呂に入っても、数時間もたてば汗ばんだ皮膚の湿ったところやなんといっても洗い落としにくい血の巡りの悪いところにうようよと出てきます。出来ることなら、1日に数回入浴し、付着物を洗い落とすのが理想的です。朝、入浴する時間がない人はシャワーだけでも浴びて寝ている間に汗ばんだ体を清潔にして下さい。

2.皮膚を傷つけない

タオルは木綿100%の柔らかいものを使ってください。湿疹のあるところあとくに丁寧に洗い落としましょう。

おむつは布よりも紙おむつの方がおしりに優しいです。

3.シャワーをかけながらタオルで洗い落とす

石鹸をよく泡立てて、体についた汗や汚れ付着物を洗います。そして、たくさんのお湯をかけながら、柔らかなタオルをしっかり動かして、せっけんや垢を洗い落としてください。

頭の先から足の先までくまなく丁寧に。

また、頭の洗い方は特に難しいです。

シャンプーを付けてシャワーをかけながらタオル等でごしごしと何回も洗い落としてさらにもう一度シャンプーを付けて毛の根元をよく洗い落としてください。許されるのであれば、浴槽の中でタオルを使って洗い落とすのが一番効果的です。

4.石鹸も肌には良くないが

皆さんは石鹸で洗った後、お湯を変えるだけではありませんか?

皮膚の油っぽい汚れは、せっけんを使わないと落ちません。

しかし、本来は石鹸も肌には良くないので、ただお湯をかけただけでは石鹸が残っています。お湯をかけながらタオルで洗い落とすことが大切です。

5.お風呂から上がる時は

人のおしりや足が入った湯船は清潔ではなりません。湯船から出たらシャワーをかけながら柔らかいタオルで洗い落としましょう。

脇や鼠径部など湿ったところがあれば、バイ菌が繁殖しやすくなりますので乾いたタオルでふき取ってください。

6.洗った後保湿軟膏を塗らないように努めて下さい。

かゆみ止めを塗るより、結果的には皮膚を破壊することになり痒くなりやすい皮膚になります。

かゆみ止めは痒みは止まりますが皮膚を弱くします。

7.昨日と同じ衣類は着ない

昨日着た下着や服・くつした・ズボン・パジャマ・枕カバー・お布団上のカバーが直接皮膚にあたるとお布団に入ったことになりません。皮膚に直接接するものを毎日変えましょう。

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