アトピーの皮膚を守るためには
アレルギー体質の方は、皮膚や粘膜を刺激する様々な付着物(汗・バイ菌・ダニ・ホコリ・ヘルペスを起こすようなビールス・水虫などのカビ・自動車の排気ガス等)に対して、皮膚・粘膜が敏感に反応します。
例えば、花粉症の人は、普通の人にとってまったく無害な花粉が、目・鼻・のどの粘膜に付着することによって、くしゃみ・鼻水・鼻づまり・眼の痒みなどの症状がおこります。しかし、花粉症の人といえども、花粉が飛んでこなければ何も起こらないこともまた事実なのです。
それと同じように、皮膚の痒み・湿疹も、付着物によっておこります。付着物といっても、決して特殊なものではなく、だれでも持っているようなものに皮膚が負けてしまうのです。しかし、これらの原因となる付着物がなければ過敏反応も起こらないわけですから、アレルギー体質の方は、普通の人よりもより清潔にして、その原因となるものをとり除く必要があるのです。そして皮膚の保湿も過剰にしてはいけません。
治療をして一度きれいにしても、今までと同じ生活(同じ皮膚の手入れ)では同じ結果となります。ですから、以下のスキンケアをがんばってください。
手をいつも清潔にしておくのは至難の業
手はきれいに洗った後でも、ドアの取っ手等あちこちを触るので、すぐに汚れてしまいます。そして、その手で患部を触ると、シャワーをした意味がなくなってしまいます。シャワーの後は、極力、手で患部を触らないようにしましょう。
また、かいて、指爪で少しでも皮膚に傷をつけると、皮膚はさらに付着物やバイ菌に対して抵抗力をなくし湿疹が悪化してしまうのでできるだけかかないようにしてください。
掻くということは皮膚に汚いものを刷り込み痛めつけることになりますので、よけいに痒くなりますし、治りにくくなります。
シャワーが出来ない時は
アルコール綿花でふき取ってから他の消毒薬を使うと、かえって悪化することがありますがアルコールは10秒で気化するためあとくされがなくてよいのです。消毒は必ずアルコールでしましょう。
アルコール綿花は、携帯用の地位sな容器に入れて常に持ち歩きこまめに拭く習慣をつけましょう。アルコール綿花でなくとも、アルコールジェルでも構いません。また、アルコールよりもヨード系ものものがよいので、屋内ではヨード系をしようするのがよいでしょう。
もちろん一旦湿疹化した皮膚は、バイ菌などに対する抵抗力がありませんので注射や薬を使っても一時的皮膚が正常にみえますが、かえって皮膚組織を破壊してしまう結果となり皮膚の抵抗力がさらに悪くなります。
皮膚を清潔に保つためのスキンケアを守るようにしましょう。