難治性のアトピー性皮膚炎の方へ
乳幼児でアトピー性皮膚炎を発症、症状が改善したり悪化したりを繰り返す難治性のアトピー性皮膚炎の患者さんの治療を行ってきました。初診前にお送り頂く問診票には、「治療をあきらめた」「もう治らないのでは」といった治療に対する絶望感、「友達が作れない」「歩いているときでさえ、人の目が気になる」「周りの人が自分を笑っている気がする」といった日常の悩み、そんな辛さや苦しみが切々とつづられています。
もう何年もアトピーという症状につきまとわれてきた、一生続くのではないか、そんな気持ちの中で、それでも望みがあるのではないか、そんな気持ちで問診票を送ってきてくださっているのでしょう。
病院も転々とたくさん受診をし、ありとあらゆる治療法をためし、その中で副作用が耐え切れずに中止したこと、病院の先生に質問を繰り返しても納得できない回答しかもらえなかった、藁にもすがる思いで多くの皮膚科にも行ったけれど心の底から治ると思えない、巷にあふれるいろんなアトピーが治ると言われることは全てやったけど結局ムダだった。初診でお話を伺うと、本当に今までよくぞ頑張ってきた、と感じる患者さんが本当に多いのです。鍼で本当に治るのか、期待していいのだろうか、初めて来られた患者さんからは、懐疑的な気持ちがビリビリと伝わってきます。当たり前ですよね。今まで裏切られ続けてきたのですから。
それでも、治るものなら治したい。
痒みのない生活、アトピーを気にしない生活が出来ると信じたい。
胸をはって前を向いて生きていきたい。
そんな期待を、ちいさなちいさな期待をもっていることがカウンセリングで伝わってきます。
だから、時間をかけてお話をします。
当院の治療は、ある意味、努力してもらわないといけないからです。
アトピーという病状は、アトピーという病気ではありません。皮膚の病気ではないからです。貴方の脳が、貴方にとって、アトピーという異常な症状を身体に指令しているのは、根本的な何らかの病を抱えているからです。身体に異常があるというシグナルなのです。だから、痒みを抑える処方の前に、身体を正常な状態に戻さなければなりません。身体が正常に戻れば、当たり前に痒みのない正常に戻るからです。それは、生まれた時に貴方がもっていた機能です。生まれた時から、薬やサプリを必要としていたわけではありませn。人の身体は、何も特別な何かを必要とはしていません。
そして、治療が終わった後、貴方の身体を大事にし続けて下さい。また、異常な状態にならないように、自分の身体に気を配るという少しの努力をどうか続けて下さい。
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