アトピーとアレルギーの関係

アトピー性皮膚炎やアレルギー、花粉症にかかる患者さんの数は増加の一途をたどり、非常に治りにくい病気となってきています。
アトピー性皮膚炎をはじめ、免疫・アレルギー性疾患(例:喘息、膠原病、鼻炎、花粉症、バセドー病など)の初期症状は、心身の環境の変化により、自律神経系・ホルモン生産機能・睡眠・食欲などを司る脳内の視床下部の機能が異変を起こし、免疫機能に異常が生じることにより起こります。具体的には、アトピー性皮膚炎では「単なる皮膚炎」として発症します。
自律神経系の異常が起こると、ストレスなどで内臓機能が低下し、さまざまな病気の引き金となります。 糖尿病、高血圧、高脂血症などの生活習慣病も同じ視床下部の機能の異常から起こります。

このような初期症状では、正確に病状を認識し、的確な処置を施せば、免疫力・自然治癒力を促進させて自然に症状がなくなり治ります。
具体的には、規則正しい生活、偏食や食事制限をしない基礎栄養がしっかり摂れる食事、皮膚を清潔に保つこと、ステロイドを含めて薬物に頼らないこと、といった処置で十分です。
しかしこのような単純な初期症状の間でさえも、薬物(ステロイド剤だけでなく)に頼ったり、厳しい食事制限をしたりといった、身体の表面的な自覚症状を抑え込もうとした治療法を行っては、本来の身体の免疫力・自然治癒力が発動しにくくなり、逆に低下してしまい、ますます薬物に依存し、次第に慢性化していき最終的には難治性の病気へと変化していくのです。

アトピー性皮膚炎・アレルギーといった病気が病院で完治しにくい理由

一般的に、アトピーやアレルギーの原因として、ダニや花粉、ハウスダストといった「誘因」が挙げられていることが多くありますが、これは間違いです。

アトピーやアレルギーになりやすい「体質」の方は、たしかにおられます。(ただし、あくまでも「体質」であって、「体質=病気」ではありません。)アレルギーやアトピーの「体質」をもっているからといって、全ての方が、アトピーやアレルギーを発症するわけではないのです。

たとえ、アトピー性皮膚炎と診断されたとしても、ステロイド剤を使用したり、免疫系に異常を起こすような生活環境などがなければ、病気としてのアトピー性皮膚炎の症状は軽減したり治っていきます。

ですが、アトピーやアレルギーで病院に通院した場合、かゆみや発作といった「今出ている病気の症状」に対して、何らかの薬(内服薬、外用薬)が処方されています。特に、ステロイド剤やプロトピック軟膏のような免疫に関わる強い薬剤を連続して使用すると、免疫系は深いダメージを受けます。
そのために、自然に治るということは難しくなってきます。
病院では、アトピーやアレルギーに対しては、そういった薬を使った対処療法は安全だとされて処方されています。ですが、最近になってようやく、薬がもつ直接の副作用だけでなく、(薬を使用することが)体内の自律神経や内分泌系に異常を生じさせることが指摘されるようになりました。

ですが、今まで効果があるといわれてきた薬を使用せずに、アトピーやアレルギーを完治させる方法がまだ確立されていないのが現状です。

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