難治性の脱毛症の方へ

子供のころから全頭型脱毛症であったり、眉毛・まつげ・体毛が全て抜けてしまったり、そういった難治性の脱毛症の患者さんを数多く治療してきました。

初診前にお送り頂く問診票には、「治療をあきらめた」「もう治らないのでは」といった治療に対する絶望感、「友達が作れない」「歩いているときでさえ、人の目が気になる」「周りの人が自分を笑っている気がする」といった日常の悩み、そんな辛さや苦しみが切々とつづられています。

もう何年も脱毛という症状につきまとわれてきた、一生続くのではないか、そんな気持ちの中で、それでも望みがあるのではないか、そんな気持ちで問診票を送ってきてくださっているのでしょう。

病院も転々とたくさん受診をし、ありとあらゆる治療法をためし、その中で副作用が耐え切れずに中止したこと、病院の先生に質問を繰り返しても納得できない回答しかもらえなかった、藁にもすがる思いで育毛サロンや発毛サロンにも行ったけれど心の底から治ると思えない、巷にあふれるいろんな髪によいと言われることは全てやったけど結局ムダだった。初診でお話を伺うと、本当に今までよくぞ頑張ってきた、と感じる患者さんが本当に多いのです。鍼で本当に治るのか、期待していいのだろうか、初めて来られた患者さんからは、懐疑的な気持ちがビリビリと伝わってきます。当たり前ですよね。今まで裏切られ続けてきたのですから。つけたくもないカツラをずっとつけつづけなければならない、周りにわからないように3ヶ月に1回のペースでカツラを替え、経済的にも精神的にもつらい・・・。そんな生活が続いてきたのですから。

それでも、治るものなら治したい。

毛が生えてくるんだと信じたい。

胸をはって前を向いて生きていきたい。

そんな期待を、ちいさなちいさな期待をもっていることがカウンセリングで伝わってきます。

だから、時間をかけてお話をします。

当院の治療は、ある意味、努力してもらわないといけないからです。

脱毛という病状は、脱毛という病気ではありません。毛の病気ではないからです。貴方の脳が、貴方にとって、脱毛という異常な症状を身体に指令しているのは、根本的な何らかの病を抱えているからです。身体に異常があるというシグナルなのです。だから、毛を生やす処方の前に、身体を正常な状態に戻さなければなりません。身体が正常に戻れば、当たり前に毛が生えるという機能が正常に戻るからです。それは、生まれた時に貴方がもっていた機能です。生まれた時に、薬やサプリで髪が生えていたわけではないのです。人の身体は、何も特別な何かを必要とはしていません。

最初の一本が生えてくること。

それが、最初の目標です。

一本の毛が生えてくれば、もう土壌は整っているのですから。

一番最初の、一本の毛が出てくるまで、人によって期間はさまざまです。今までで一番早い方は1週間、長い方は2年。長ければ気持ちが揺らいできます。不安が頭をもたげてきます。それでも、治療を続けていられるのか。そんな自問自答を患者さんたちが繰り返していることを、知っています。

でも、乗り越えて欲しい。

最初の一本が生えてきて、笑顔になった患者さんたちがいるからです。気持ちが前向きになって、人生が変わった患者さんたちを知っているからです。

そして、治療が終わった後、貴方の身体を大事にし続けて下さい。また、異常な状態にならないように、自分の身体に気を配るという少しの努力をどうか続けて下さい。

 

☆ 初診のご予約のお電話の前に、こちらをご確認ください。

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