脱毛の部位とホルモンの関係~鍼で脱毛症を治療する~

頭部イラスト

頭頂部および前頭部は、女性ホルモンがつかさどっています。側頭部および後頭部は、甲状腺ホルモンがつかさどっています。体毛が、男性ホルモンがつかさどっている部分です。

思春期でホルモンのバランスが変わるのですが、このとき、男性ホルモンが増加し女性ホルモンが減少すると、頭頂部及び前頭部の髪の毛が抜けやすくなります。(若年性脱毛症)

脱毛症は、男性ホルモン、女性ホルモン、甲状腺ホルモンの異常により発症します。

では、なぜ、これらのホルモンに異常が起こるのでしょうか?

ホルモンを生産する「工場」にあたるのが「臓器」です。臓器は、「本社」にあたる「脳」からの命令で「ホルモン」を生産します。
「脳」は、「生産量」を決めるにあたって、体内にあるホルモン量を基準にします。
健康体である場合、「脳」は現在不足している量を生産するように「臓器」に命令を出します。
ここで、例えば、ステロイドといった外部からのホルモンが注入されてしまうと、体内にあるホルモン量が変わってしまいます。大抵の場合、必要以上のホルモン量となるため、「脳」は生産を減らすように「臓器」に命令を出します。
「臓器」は、生産していないはずの量のホルモンがあることで、生産システム自体がおかしくなったり、「脳」からの命令で生産をしないようになるため、体内でのホルモン生産が出来なくなってしまいます。
「脳」と「臓器」が正常に稼働しなくなることで、ホルモンの異常は進んでいくのです。

病院では、これらの「脳」と「臓器」を正常に稼働するような治療は行っていません。

通常行われている「治療法」は、ホルモンが異常を起こしているために発症しているさまざまな症状を押さえる対処療法です。何故なら、今の医療では「脳」や「臓器」のメカニズム自体が全て解明されているわけではなく、これらの働きを正常に戻す手法が確立されていないのです。

鍼灸は、多くの臨床結果に基づき、経験則としての「脳」や「臓器」の働きを正常に戻す経絡やツボなどを解明しています。個々人により差異はありますが、病院では治らない病気が、鍼灸で治る理由はここにあります。

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