薬による脱毛~薬剤性脱毛症

薬の副作用により脱毛が起こります。脱毛の症状を起こす可能性のある薬は、非常に多くあります。大きく分けて、成長期脱毛と休止期脱毛があります。

薬で起こる成長期脱毛の顕著な例は、抗がん剤によるものです。抗がん剤は、細胞の分裂を抑えるよう働くため、毛の毛母細胞もその働きを抑制されます。そのために、服用しだしてから1~2週間の早い時期から脱毛が始まります。抗がん剤の服用をやめると、脱毛もとまります。脱毛した毛が新たに生えるには、時間がかかります。

薬で起こる休止期脱毛は、かなりの薬で起こる可能性があります。例をあげますと、降圧剤、高脂血症(脂質異常症)の薬、中枢神経用薬、経口血糖降下剤、痛風の薬、骨代謝改善剤、内服抗真菌剤、抗結核剤、ホルモン剤、インターフェロン製剤、緑内障・高眼圧症の薬、抗甲状腺剤、抗リウマチ剤、血液凝固阻止剤などです。これらの薬を服用して脱毛が起こった場合は、直ちに服用を中止することで脱毛は止まります。

そのほかに、 パーマ液や薬用シャンプー・リンスによる脱毛、 カツラの粘着剤やテープによる脱毛といったものもあります。

薬による脱毛に対する鍼治療は、薬の服用を中止した後に、発毛を促進する、毛髪の成長を早める目的で行います。

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