身体全体を診たアレルギー治療

これまでの日本のアレルギー治療は、アトピー性皮膚炎であれば皮膚科で、気管支炎喘息であれば内科(呼吸器科)で症状を緩和する、いわゆる「対症療法」が中心でした。もちろん、炎症を起こしている皮膚はまず炎症を抑えなければなりませんし、激しい咳はとめなければなりません。

いまや医療関係者の間では、「現代社会における異物(アレルゲン)とは、食事、仕事、勉強、精神的ストレスなどを含めたすべての生活環境を意味する」という考え方が、一般的になってきました。また、アレルギー(アトピー)をその発症部位で捉えるのではなく、ココロの問題も含めた身体全体の疾患として、総合医学的に捉えようという考えも徐々に広まってきました。

今後、アレルギー(アトピー)に必要とされる治療は、根治療法です。そして、それを実践するには、総合診療は不可欠なのです。

あかちゃん

アレルギーは身体とココロのシグナルです。なぜアレルギーが起きるのか、免疫機能を低下させている原因はどこにあるのか、もう一度自分自身の身体を見直してみてはいかがでしょうか。

自分の身体を知ることの重要性とともに、「患者さん自身の病気を直す積極性が重要」との指摘を頂いたことをご報告しておきます。

主治医との綿密な関係を築きながら、ともに治療法を探り当てる積極性と柔軟性が、患者さんの側にも求められているのです。

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