【症例】30代女性 多発性円形脱毛症

No.393多発性円形脱毛症/完治

発症から来院までの経緯

30代女性が多発性円形脱毛症で来院されました。

多発性円形脱毛症の診断を皮膚科で受けて通院をしていたが、治療の見込みがたたず来院となりました。

既往症として、冷え性、低血圧、緑内障、花粉症の病気がありました。

円形脱毛症の症状は、友人から後頭部に2cm大の円形脱毛症があるといわれたのが最初でした。4日後に鏡で確認したところ、最初の円形脱毛症の個所が大きくなっているように思われ、またすぐ近くに一回り小さい脱毛があるのを発見しました。ここでとても不安になり、インターネットで調べたところ、2ヶ所以上の円形脱毛はよくないとのことで皮膚科への受診を決めました。すぐに皮膚科に行くと、実際は4か所の円形脱毛があり、薬を処方されました。処方された薬は、アレルギーを抑え皮膚炎を改善するエステバル錠、皮膚のかゆみとハレを抑えるアフゾナローションでした。シャンプー剤について低刺激を使った方がいいのか、何か気をつけることがないかを皮膚科医に質問したけれども、シャンプーは関係ないといわれました。2週間後に2回目の通院、円形脱毛症の個所が5か所に増えており、早くても完治するのに6ヶ月かかること、進行すれば全部の髪の毛が抜けることもあるといわれました。不安な気持ちが強く、鍼治療を受けることとしました。

来院時には、1日100本以上の抜け毛が、長い毛だけでなく細い毛、萎縮毛も見当たりました。部位としては、頭頂部、後頭部、左右側頭部にわたりました。もともと体毛が薄く、頭皮は皮脂が多く緊張感がありました。洗髪は、1日1回、皮膚科のシャンプーを使っていました。皮膚科で処方されていた薬は、漢方薬で加味逍遥散エキス顆粒でした。

自覚症状としては、体のだるさ、手足の冷え、胃が重たい、便秘があるといった症状がありました。

生活習慣など

睡眠は寝付くまでに1時間程度と寝つきが悪く、寝起きも早ければ午前2時、遅い時は9時と非常に不規則でした。これは食事も同じで、非常に不規則でした。仕事での対人関係や恋愛関係でのストレスを抱えており、自分ではイライラが抑えられず、すぐに感情を表に出してしまいます。喫煙の習慣はなく、1日に1本程度のビールを飲む習慣がありました。

当院での治療の経緯

円形脱毛症、手足の冷え、胃が重たい、便秘、睡眠障害等症状は生活習慣病と思わないといけないです。当院は患者に 「 本当に速く治りたいなら まず 煙草、酒をやめ 規則正しい寝起き時間と食事時間を調整する事から努力してください 」と指導します。自分の体を放任主義にする事とストレス溜めないようにする事は根本的に違います、病気を速く良くするために自分を正しい方に律することは先決条件であり。

2012年11月 初診 家族と相談した結果、週に2~3回の通院する事にした。抜け毛が多くでも毎日洗髪する、リンス、保湿をしない。薬(漢方含む)は本人の決断で中止した。

2012年12月 ステロイド 離脱症状で大量脱毛、皮膚もカサカサになった。

2013年1月 抜け毛は100本以上から40本位に減った。黒い産毛の発毛が認めた。

2013年5月 前頭部以外の大部分の 円型は縮小し 殆ど見えなくなる。

2013年8月 完治

 

 

 

 

 

 

カテゴリー: その他の病気, ステロイド離脱, 円形脱毛症, 緑内障, 脱毛症   パーマリンク

コメントは受け付けていません。