【症例37】アトピー性皮膚炎/4ヶ月で完治


アトピー性皮膚炎

患者さんが疑っている病名  
病院で告げられた病名 アトピー性皮膚炎
診断名 アトピー性皮膚炎
既往症  

概略

20代、男性。
15年程度、数日に1回の頻度でステロイドを使用。

かなり強い塗り薬と飲み薬のステロイドを服用していた。

具体的には、頭、顔、首、胸部、腹部、背中、肘といった体の大部分に塗り薬を使用していた。

今まで、丹羽療法、減感作療法、紫外線療法、温泉療法、鍼といったアトピー治療を行ったことがある。



病歴

年齢 病歴 治療法
生後6ヶ月 顔面、頭部に湿疹が出現。

皮膚科の治療を受け、治る。
 
1歳くらい 春、秋に、身体全体に湿疹が出現。

ステロイド使用。
 
小学生の頃 肘、膝裏の皮膚が固く、ザラザラの状態が年中続く。  
高校 皮疹は顔面、頭部、四肢に拡大する。

小児科から皮膚科、内科を転々としていたが、効果はなかった。

漢方及び温泉療法などを受けたが、急に悪くなったため、当院へ来院。
デルモベート

ダイアコート

アンテベート

リンデロンVG
18歳頃 3ヶ月間、週に2回~3回通院。

痒み及び赤みが大幅に改善。

急に通院をやめていたが、5年後に症状がひどくなり再度通院。
 

治療の経緯

仕事で毎日6時間以上運転をし、体力を使っており、汗もよくかくとのことでした。

来院時は、頭部皮膚と顔面部は全体に潮紅し、粃糠様鱗屑と痂皮を多数付着し、前頭と口の周囲に苔癬化病巣および膿汁がみられ、眉毛の外三分の一がなくなっていました。

頬から口周囲にびまん性暗紅色の潮紅が見られ、ところどころに粃糠様鱗屑が付着、落屑がひどくみられました。

背中と胸腹部、四肢には紅斑がみられ、全身の痒みがひどくありました。

そのため、痒みで夜中に数回目が覚め、熟睡できず、疲労が蓄積されるという悪循環となっていました。

治療は月に8回から計画しました。

まずは、毛髪を短くしてもらいました。

1か月後、顔面部の膿汁が減少し、落屑の量は減っていきました。

2ヶ月後、顔に薄い赤みだけで、顔面及び頭皮部以外の痒みが殆どなくなりました、落屑もなくなった。

4ヶ月後、完治し、通院をやめました。


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