目の病気を複数併発/2ヶ月の鍼治療で完治
患者さんが疑っている病名 | |
病院で告げられた病名 | |
診断名 | 白内障(両目)・緑内障(両目)・複視(右目)・視野欠損(両目)・網脈絡膜萎縮疑い(両目)・乳頭陥凹拡大疑い(両目) |
概略
60代男性。病歴
年齢 | 病歴 | 治療法 |
60歳 | 白内障の手術を両目行う。 緑内障については、点眼薬で治療。 視野欠損は治療が出来ないのでそのまま。 |
点眼薬 エイゾプト(朝晩1回ずつ両目) キサラタン (夜両目) 飲み薬・・・1日3回1錠ずつ メチコバール(500) カルナクリン(50) |
治療の経緯
複視が発症する。(原因不明)MRIやCTでの検査でも異常なし。生活に支障があるのに、病院では治療できないとのことで、来院された。眼圧は薬で正常値に維持。(右15/左16)
まず、じっくりとカウンセリングを行い、今までの薬による治療の効果に満足できないという気持ちがあることを伺い、患者さん自身が飲み薬、点眼薬を使用せずに鍼治療を行うことにしました。
緑内障および複視の症状を改善すること、視力を改善することを今回の治療の目的にすることを患者さんと話し合いました。(緑内障の原因について知りたいかたは、こちら。)
週に3回~4回の通院。薬を中断したことによるリバウンドで、眼圧は最大で、右18、左20まで高まった。14回目の治療で、右13、左14まで眼圧は下がった。29回目の治療で、複視の症状がほぼ見られなくなった。この時、眼圧は、右14、左14に落ち着いている。(この間、病院では薬の服用を中断したことは伝えず。) この時、病院での検査では、緑内障と診断出来ないほど回複しているとの結果だった。
※眼圧の検査は、眼科でしか行っていないため、もし眼圧を知りたいのであれば、通院を続ける必要があります。この際、薬の処方を受けなければならないので注意が必要です。
この患者さんの場合、検査結果でもわかるように、短期間で劇的な効果がありました。
もし、当院に来院されずに通院を続けていたら、複視の症状が悪化するため、片目を眼帯で隠すことになります。眼帯の着用が長期間にわたった場合、目を使わないために視神経萎縮を含め、目の機能が低下してしまいます。結果的に、見えなくなる可能性があります。
治療を行った事で、緑内障の薬を使用せずにすむので、目だけでなく薬の使用による副作用の心配をなくすことも出来ました。 結果として、複視だけでなく緑内障も治療されたことになります。
但し、こちらの患者さんは、病院での診察では鍼治療を行っている事を29回目の治療が終わるまで話されずにいました。最終的に鍼治療を受けていたことを先生に伝えたときに、「病院では、(先生は)目の治療に鍼治療が効果があることを話では知っていたけれど、鍼による治療は施術者の知識と技術が統一されていないため、良い施術者に治療してもらえば治るけれども、未熟な施術者の場合は期待した効果が得られないため、鍼治療を勧めていなかった」と患者さんに言われたそうです。その話をしてから、病院では点眼薬・飲み薬の処方の必要がなくなったと言われたそうです。